テクノブレイン伊丹空港用のJetwayを公開しました。
P3Dで使用すると、ボーディングブリッジのタイヤ部分がさかさまになって屋根の上に出現する現象が解消されます。
おまけコーナーのページでダウンロードできます。
インストールは4つのBGLファイルをオリジナルのものと入れ替えればOKです。
オリジナルのファイルは一応バックアップを取っておいたほうがいいかもしれません。
FSXでこのJetwayを使うメリットはないかと思いますが、FSX・P3Dの両方で動作しますので、FSXとP3Dでシーナリーを共有しているような場合でも使えます。
以下、製作の記録です。
当初はオリジナルのBGLファイルをgmaxに読み込んで作り変えることを考えていました。
手順としては、
- オリジナルのBGLファイルをModelConverterXで読み込んで3DS形式でエクスポート
- 3DS形式でエクスポートしたファイルをgmaxにインポート
- マテリアルの設定や、スムージングの設定が失われるので、これらを設定しなおす
- BoneやSkinなどアニメーションの設定を行う
- オリジナルと同じGUIDを設定しMDLにエクスポートし、BGLにコンパイル
といった感じです。
もっとおおざっぱに言うと、何やら特殊な作り方をされているJetwayを、普段私がやっている方法で作り直したといったところでしょうか。
こんな感じで、オリジナルのデータをgmaxに読み込んだものにアニメーションの設定を施します。
これを試したところ、一応うまくいきました。
ただ、少し気になったのが、有料の製品を修正したものを公開してもいいものかということです。
あと、この方法だとマテリアルの設定やスムージングに関する情報が失われるので、これらを設定し直すのが、結構面倒だったりしました。
そんなわけで、結局3Dモデルから作り直しました。
やはりすべて作り直すとかなり手間がかかりました。
ただ、1つ作ってしまえば、残りの3つは細かい部分を変更するだけだったので楽にできました。
こんな感じですべてのボーディングブリッジを作り直しました。
テクスチャはオリジナルのものを参照しているので、手間がかかった割にはほとんど変わり映えしませんが、一応すべて自分で作ったものですし、使おうと思えばほかのシーナリーでも使えるものですので、特に公開しても問題ないと考えています。
羽田V2でも同様の問題が発生していますが、羽田は伊丹より数が多くてさらに手間がかかりそうですので、今のところは同様のものを製作する予定はありません。
いつか暇ができたらやるかもしれませんが、あまり期待せずにお待ちください。
ついでにテクノブレインシーナリーをP3Dで使ったときに発生する別のトラブルについても書いておきます。
まずは、誘導路のライトがP3Dで表示されない点ですが、
BGLファイルを確認してみたところSCASMで作られていそうというところまではわかったのですが、それ以上は何ともすることができませんでした。
もし修正するのであれば、ADEでライトを配置していくというのが現実的な方法なのではないかと思います。
次に、P3Dでエフェクト類が表示されないということを聞くことがありますが、
これは手動でインストールしたときにエフェクトファイルがコピーされていないことが原因です。
FSXのEffectsフォルダにあるfx_fsacで始まるファイル名のファイルをP3DのEffectsフォルダにコピーするとエフェクトが表示されるようになります。
最後にAIトラフィックが出現しない点ですが、
これも手動でインストールしたときにAI機の機体データがコピーされていないことが原因です。
FSXの\SimObjects\AirplanesフォルダにあるFsac_で始まるフォルダをすべてP3Dの\SimObjects\AirplanesフォルダにコピーするとAI機が出現するようになります。