私が普段シーナリーの製作に使っているツール類を一挙紹介してみます。
gmax
これがなくては始まらない、3Dモデリングツールです。
古いソフトで更新も止まっているためいろいろトラブルも多いです。
http://www.turbosquid.com/gmax
Blender
gmaxがいろいろとトラブルも多いので、新たなモデリングツールとして、Blenderを試しています。
Blender to FSX Toolsetが最新版のBlenderではエラーが発生したりするようなので、少し古い2.75を使っています。
Photoshop
テクスチャはある意味3Dモデリングよりも大切なのではないかと思っています。
テクスチャの製作にはPhotoshopを使っています。
私がやっている程度のことでしたらおそらくフリーのGIMPでもできるのではないかと思いますが、一時期仕事でPhotoshopを使っていたこともあり、操作に慣れてしまっているのでPhotoshopを使っています。
ちなみに現在フォトグラフィプランという月額980円のプランに契約しています。
単体プランよりもかなり安いのですが、Photoshop自体には特に機能制限などはありません。
http://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html
Airport Design Editor(ADE)
いわゆるエアポートファシリティデータ(AFD)の編集・作成ソフト。
同種のソフトはいろいろあるようですが、私はADEを使っています。
デフォルトオブジェクトの削除や追加、滑走路や誘導路・エプロンの作成、空港敷地の作成などの用途に使っています。
SbuilderX
道路に車両を走らせるためのFreewayTrafficを配置するためにSbuilderXを使っています。
高知・宮崎ではランドクラスの変更にもSbuilderXを使っていましたが、ADEでもランドクラスの変更はできるようです。
函館・富山ではそもそもランドクラスを変更していないので、現在はFreewayTraffic配置の用途のみで使っています。
日本語ロケールでは起動しなかったり、少々使いづらいところがあります。
ModelComverterX
FSXや各種3Dソフトの3Dデータの読み込み・書き出し・変換などの機能を備えたソフトです。
私がシーナリーの製作で使うのはGround Polygon Wizardです。
滑走路や誘導路のラインなどのマーキングの他、3D Grassの配置にもGround Polygon Wizardを使っています。
http://www.scenerydesign.org/modelconverterx/
FXEditor
右ペインでエフェクトの見た目を確認しながら左ペインでエフェクトの編集ができるソフトです。
エフェクトの種類によっては正しく表示されなかったりすることもあり、私はエフェクトの作成時にはこのソフトは使っていません。
デフォルトのエフェクトを使う場合に、それぞれのエフェクトがどのような見た目なのかを確認する際に便利です。
ただ、アドオンをいろいろインストールしていると、どのエフェクトがもともとFSXに付属するものかを見分けることができないんですよね。
http://www.scenerydesign.org/fxeditor/
Google Earth
メインの使用目的は、建物などの長さの測定です。
最近はブラウザのGoogle mapでも距離の測定ができますが、距離の測定はGoogle Earthのほうが使いやすいです。
あと、視点を登録しておけばすぐ目的の視点に戻れるのも便利です。
逆にストリートビューはブラウザのGoogle mapのほうが使いやすい気がします。
ちなみに建物の高さの割り出しは、できるだけ正面から映っている写真を探し出して縦横比を測定し、Google Earthで測定した長さと縦横比から高さを割り出したりしています。
https://www.google.co.jp/intl/ja/earth/
Photo Scenery Maker
フォトシーナリーを作成するときは、座標の情報などをINFファイルに記述しますが、このPhoto Scenery Makerを使うと座標の指定が楽になります。
FSX版のPhoto Scenery Makerで出力したINFファイルはうまくコンパイルできないことがあるので、座標の指定にのみこのソフトを使って、あとは直接INFファイルを編集するようにしています。
http://www.flightinfo.jp/tmurakam/index.html
BglComp.exe
これ以下のいくつかはFSXのSDKに含まれるものです。
BglComp.exeは名前の通りBGLファイルにコンパイルするためのコンパイラです。
gmaxで出力したMDLファイルと、位置座標などの情報を記述したXMLファイルをこのBglComp.exeでBGLファイルにコンパイルします。
Image Tool
FSX SDKに付属するテクスチャをDDS形式に変換するソフトです。
私はPhotoshopで作ったテクスチャは、圧縮による劣化を極力避けるためにBMPで保存して、BMPファイルをこのImage ToolでDDSに変換しています。
結局はDDS変換の際に圧縮ノイズが発生するんですけどね。
resample.exe
主にフォトシーナリーの作成に使います。
フォトシーナリーの他にも、季節の定義をしたり、標高データを含むGeoTIFFファイルから地形データを作ったりすることもできます。
フォトを含め、Terrain 作成ツールといったところでしょうか。
こちらで紹介したJAXAの全世界標高データはGeoTIFF形式のようなので、FSXシーナリーには使いやすいのではないかと思ったりしています。
Annotator.exe
フォトシーナリー上に自動生成オブジェクト(Autogen)を配置するためのソフトです。
GUIでフォトシーナリーを実際に表示させた上に建物や植物を配置していきます。
DirectX Texture Tool
DirectX SDKに含まれているテクスチャの変換ツールです。
FSX SDKのImage ToolはDDSに変換したときあまり画質が良くないことがありますので、テクスチャの画質に不満があるときはこちらのDirectX Texture Toolで変換すると改善することがあります。
ただしDDS変換する以上画質は劣化するものですので、過剰な期待は禁物です。
このツールで変換すると、上下が反転してしまいますので、変換前に上下を反転しておく必要があります。
というか、FSXが一般的なDirectXアプリケーションとはテクスチャの上下が逆になっているような気がします。
Inno Setup
少しシーナリーから離れてしまいますが、インストーラーの作成にInno Setupというソフトを使っています。
インストーラーに関する知識はないので、簡単に作れるインストーラー作成ソフトを探していたのですが、
FSXのシーナリーのインストールでは、単純なファイルの配置だけでなく、FSXのインストールの確認や、インストールパスの取得、シーナリーライブラリの登録などもさせたかったのです。
簡単に作れるソフトでは、ファイルの配置以外の自由度があまりなかったりして、なかなかいいソフトが見つからなかったのですが、いろいろ探してようやくこのソフトにたどり着きました。
こちらのHPなどを参考にすると比較的簡単にインストーラーを作ることができますが、コードの部分はパスカルスクリプトという少々特殊な言語で書く必要があるため、実際作ってみるとそれなりに苦労しました。
インストールの途中で別の実行ファイルを起動することもできるので、別の言語をマスターしている方であれば、プラスアルファの動作の部分は別言語で作ったEXEファイルなどを用意するほうが楽かもしれません。
http://www.jrsoftware.org/isinfo.php
私が普段使っているのはこんなところでしょうか。
これからシーナリー製作を始めてみたいと思っている方は参考にしてみてはいかがでしょうか?