昨日SODE Jetwayがひとつの出入り口にしか接続できない場合、aircraft.cfgのexitsセクションを書き換えることでほかの扉にも接続可能になることを書きましたが、具体的な編集方法を紹介します。

編集にはModelConverterX(以下MCX)のDevelopment release(開発中バージョン)が必要になります。
MCXのDevelopment releaseはこちらでダウンロードできます。

MCXを立ち上げたらImportボタンから対象となる機体のMDLファイルを開きます。
デフォルト747の場合、
FSXフォルダ\SimObjects\Airplanes\b747_400\model\B747_400.mdl
です。
なお、MCXでaircraft.cfgファイルも編集しますが、Program Filesフォルダの配下にあると保存できないので、そのような場合はMCXは管理者モードで立ち上げておく必要があります。
失敗したときのためにも、機体のフォルダごと(上の場合、b747_400フォルダ)別の場所にコピーして作業したほうが安全かもしれません。

MDLファイルを開くと次のように機体が表示されます。
mcx1

ここで、赤枠で囲ったShow CFG pointsボタンをクリックします。
すると次のようにaircraft.cfgファイルで定義されているポイントが表示されます。
なお、安定バージョンではこのShow CFG pointsボタンがありませんので、必ず開発中バージョンを使うようにしてください。
mcx2

マウスの左ボタンと、右ボタンのドラッグで向きや位置が変えられるので見やすい位置や角度に変更してください。
下の画像の矢印部分にCFG pointがあるのですが、扉の内側にあるため、見えません。
このような場合、赤枠のアニメーションスライダーを動かすと、アニメーション部分が動作し、扉が開いて見やすくなります。
mcx4

ここで下の画像の赤枠のAircraft.cfg editorボタンをクリックするとaircraft.cfgファイルが編集できます。
mcx7

このようにaircraft.cfgファイルが開きます。
cfgedit1

ここで、aircraft.cfgファイルの[exits]セクションに扉の位置を定義します。
ファイルが長いので探すのが面倒な場合は赤枠部分の検索ボックスにキーワードを入力して検索すると見つけやすいです。

ここで、exit.0の行をコピーして[exits]セクションの最後に貼り付けし、exit.3に変更し、最初のnumber_of_exitsも4に変更して次のようにしました。
cfgedit2ここでexit.3の位置を目的の扉の位置に修正します。
それぞれの値の意味は、//以降のコメントに記載されていますが、順番に、1秒当たりの開閉レート(速度?)、縦の位置、横の位置、垂直方向の位置、タイプとなります。
タイプは0がメイン、1がカーゴ、2が非常用となっていますが、おそらくSODE Jetwayを接続する場合0のメインにする必要があるのではないかと思います。
ここで、数値を変更すると、MCXの3Dの表示上のCFGポイントも移動しますので、扉の位置に来るように修正します。
2番目のパラメータの-30.30の部分を小さくすれば後方に移動するのですが、このままで後方に移動させると壁の内側に入って見えなくなるので、次の-9.0の部分を-12くらいにすると外側に来るのでやりやすいです。

最終的にこのような値にしてみました。
cfgedit3

このときMCXの3D表示上では次のように2Lの扉の位置にCFGポイントが表示されています。
mcx5

なお、編集中のCFGポイントは赤く表示されるようです。

さらに、もう一行aircraft.cfgに追加してみました。
cfgedit4

exit.4のポイントは、アッパーデッキの扉に設定してみました。
mcx6

編集が終わったら、Aircraft.cfg EditorのSaveボタンをクリックして保存します。
aircraft.cfgファイルを書き換えてからFSXでデフォルト747を選択して、SODEのメニューからJetwayを操作すると、次のようになりました。
2017-7-11_20-45-15-791

1L Upperと2Lのドアが追加されています。
実際に1L Upperと2Lに接続してみました。
2017-7-11_20-46-28-449

747のアッパードアに接続すると、ちょっと異様ですね。

これで、SODEから一つの扉しか認識されない機体でも、aircraft.cfgファイルの編集で複数の扉にJetwayを接続できるようになりますので、試してみてください。
編集する際は、一応オリジナルのaircraft.cfgファイルはバックアップを取っておいたほうがいいかと思います。

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