QualityWingsから待望の787がリリースされました。

私はP3D版を待つつもりだったのですが、いろいろと試してみたいと思っていたところに、最初の2か月間は半額でP3D版にアップグレードできるとのうわさを聞きつけ、誘惑に負けてしまい、購入してしまいました。

まだあんまり詳しく試せていませんが、レビューなど書いてみたいと思います。

まず、機体の外観はこんな感じ。

現在試しているのがコクピットでの操作が中心なので、まだ外観はあんまり細かいところまで確認できていません。
リペイントなどもまだ全然インストールできていないです。

コクピット内はこのようになっています。

大型化されたディスプレイが特徴的ですね。

一通りフライトしてみましたが、FMCやオートパイロットなどの扱いはほかのボーイング機とほとんど共通なので、特に迷うことなくフライトできました。
オーバーヘッドパネルも777と似ている部分が多いです。

ちょっと迷ったのが、フライトデッキドアはロックすれば自動的にチェックリストがチェックされるはずなのが、チェックされないと思ったら、ドアのロックを動作させるには、オーバーヘッドパネルのFD DOOR POWERスイッチをONにする必要があるようです。

フライトしてみた感想ですが、多少怪しい動きをする部分があったりはしますが、まあまあ良くできているという印象です。
フライトシムで楽しむ分には十分なクォリティがあるように思います。

Twitterなどで、LNAVの動作が不安定とのうわさを聞いていましたが、私が試した範囲ではそのようなことは感じませんでした。
まだ短いルートを少しフライトしてみた程度しか試していませんのでなんとも言えないという気もしますが。
あと、私はHotfix1を適用した状態でしか試していませんので、多少修正されているのかもしれません。

フライトの様子の動画をYouTubeアップしてみました。
少々雑な部分もありますがご了承ください。

クルーや客室アナウンスの音声がいい雰囲気です。
ただし音声は英語のみですが。
どういうタイミングで音声が鳴るのか理解していないので、操作のタイミングとずれていますね。

私が気になった点は、ILSアプローチの際に、ILS周波数が自動でチューニングされずに、PARKのままになることがあるのと、空港マップを表示してタキシングしているときに、NDの方位がおかしな方向を向くことがあった点、EFISパネルのNDモード切替スイッチが動作しなくなることがある点です。
あと、上の動画でも発生していますが、HUD表示がちらつくことがあります。
上の動画の着陸時は、オートパイロットをOFFにしているにもかかわらず、フライトモードがLAND3になっていますが、これも正しい動きではないのではないかと思います。

このような感じで多少怪しい動きをするところがあります。

以下は現在私がわかっている操作方法などについて書いておきます。

まず、従来機と大きく違うのがディスプレイです。
中央の2枚のディスプレイのどちらかに必ずEICASが表示されます。

上画像のディスプレイセレクトパネル上にある赤丸部分のボタンでEICASが表示されるディスプレイが切り替わります。
ND以外が表示されているときは、ディスプレイは左右に2分割された表示になります。
ディスプレイセレクトパネルで選択したマルチファンクションディスプレイ(MFD)が表示されるのは777などと同様です。
下側のディスプレイも同様にMFDを表示できます。

777では現在表示されているMFDのボタンを再度押すと、MFDが消えていましたが、787ではディスプレイをNDだけの表示に戻す場合はNDのボタンを押す必要があるようです。
これは慣れないとついつい間違えてしまいます。

システムのMFDは上部に表示されるボタンで各種ページを切替るようになっています。

ディスプレイはポップアップ表示が可能ですが、ポップアップの際は画面のクリックではなく、右下にある白丸部分をクリックします。

画面上をタッチ操作(実機ではカーソルコントロールですが)するようになっている関係でこのような仕様になっているものと思われます。
なお、ポップアップ表示しても、VCのディスプレイも表示されたままになっています。
ポップアップを閉じる際は、2Dパネル上の白丸部分は機能せず、右上の×印をクリックする必要があるというのが少々トリッキーな気がします。
なお下側のディスプレイをポップアップ表示すると、なぜか右上に×印がないので、VCで白丸部分をクリックしないと閉じることができないっぽいです。

空港のデータが入っている空港については、NDに空港のマップ表示が可能です。

デフォルトでマップデータが入っている空港は、日本国内だと、成田・関西・千歳・福岡・中部・伊丹・羽田・那覇の8空港です。
空港マップはFMCで出発空港または、到着空港で選択された空港にいて、NDのレンジが5NM以下の時に表示されるようになっています。
データが入っている空港にいても、FMCで出発・到着空港に設定されていなければ表示されないようです。

空港マップのデータはADEでXMLファイルで出力して、指定されたフォルダに入れれば追加することが可能です。
デフォルトシーナリーの空港のデータをXMLファイルで出力して試してみると、うまくいくのですが、当サイトのシーナリーのADEデータで試してみるとなぜか以下の画像のようになってしまう現象が発生しています。

一応解決できる方法は見つけたのですが、修正に手間がかかるため、データの作成には少し時間がかかるかもしれません。
出来たら公開することを考えています。

737NGにもあった機能ですが、NDでメニューからVSDにチェックすると、高度プロファイルが表示されます。

EFBにはチャートを表示することも可能です。
チャート上には自機の位置も表示されます。
こちらのチャートは、FMCのナビゲーションデータをもとに表示しているのではないかと思われます。
なので、FMCに登録されている空港であれば表示が可能なのではないかと思います。

Cold and Darkの状態にする場合、CDUから操作できます。
CDUのINDEXページにLOAD PNLという項目があります。

LOAD PNLをクリックすると次のように保存されているパネルステートが表示されますので、クリックするとロードされます。

デフォルトで登録されているのはCOLDANDDARKのみですが、新たにパネルステートを保存することが可能になっています。
ただし、パネルステートを保存すると、SAVPNL_171014.PNLといった具合に名前が日付になってしまいます。
FSXフォルダ\QualityWings\QW787\PanelStates\ にファイルができますので、このファイル名を変更すれば好きな名前に変えられます。
CDUでファイル名を指定できるようになっていると楽なのですが。。

ドアの開閉や外部電源の接続はShift – 2 キーで表示されるパネルから操作できます。

外部電源を接続するには、パーキングブレーキがセットされている必要があります。
なお、パーキングブレーキを解除すると外部電源も接続が解除されます。
先ほどうっかりAPU始動前にパーキングブレーキを解除してしまって、電源がぶち切られてしまいました。

ペイロードや燃料はスタートメニューからQW787Dispatcherを起動し、そこから変更します。

燃料については、距離・高度から計算する機能が付いています。

ここで、状態をセーブすると、次回機体をロードした際にこの状態が反映されるようです。
このDispatcherからは機体をロードしたまま変更することはできないようです。
一応FSXのメニューから操作すれば機体をロードしたまま変更することもできます。
見ればわかりますが、このDispatcherではリペイントのインストールもできるようになっています。

現時点で私が少しいまいちかも、と思うのが、オートパイロット・オートスロットルのディスコネクトボタンのショートカットがないっぽいところ。
マニュアル見ても、操縦かんのボタンを直接クリックするか、MCPのディスエンゲージバーを操作しろ、としか書いていない気がするのですが、見落としてます?
まぁ、なければないでいいか、という気もしなくもないですが。

ちなみにTO/GAボタンはMCPの左端ねじのクリックに割り当てられています。

これについてはPMDGのパクリPMDGと同様の操作方法を導入しているようです。
このアドオンを購入する人はPMDGも持っているという人が多いかと思いますので、そういう人にとっては違和感なく操作できるかと思います。
ただし、右クリックには特に機能は割り当てられていません。

なお、CDUのスクラッチパッド部分をクリックすると色が変わって、PCのキーボードから直接入力できるようになるのもPMDGと同じです。

こちらについてはTABキーでの入力には対応していません。

現時点での私のレビューはこんなところでしょうか。
今はP3D版待ちの方も多いかもしれませんが、楽しめるアドオンであることは間違いないかと思います。

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