鹿児島空港は格納庫エリアの製作に着手していました。
現在テクスチャの製作を続けているところだったのですが、
ここで急にフォトシーナリーに手を出していました。
フォトシーナリーのベースとして利用したのは国土地理院の空中写真。
航空写真はライセンスの問題でFSX/P3Dシーナリーとして利用できないものがほとんどの中、国土地理院の空中写真はFSX/P3Dーナリーとしても利用できる貴重な存在なのですが、鹿児島空港のエリアは以下のような画質の航空写真しかなく、シーナリーとして使うには厳しいかと思い、鹿児島空港にフォトシーナリーを導入することはあきらめていました。
ところが、Photoshopで色調補正すると、これくらいまで色を復元することができました。
これならフォトシーナリーとして使えるんじゃないか、ということになり、鹿児島空港周辺のフォトシーナリーを製作していました。
ただし、この国土地理院の写真、1枚の写真の中でも色にムラがあって、さらに写真ごとに微妙に角度がずれていたり、大きさもずれていたり、微妙に歪みがあったりして、複数の写真を1枚の画像にする作業はかなり大変でした。
できればやりたくないと感じました。
広い範囲を作るのは難しいかと思います。
苦労して作った画像をフォトシーナリーに変換してみたのがこちら。
一応ちゃんとフォトシーナリーにすることができていますが、周囲のシーナリーと雰囲気が違いすぎてこの部分だけ浮いてしまっているように感じるのが気になってしまいました。
そこで、これについてTwitterでアンケートしてみたところこのようになりました。
肯定派と否定派が拮抗しているという結果になりました。
フォトシーナリーがあった方がいいという人も多いのですが、やはり周囲から浮いてしまうのはダメという方も多いようです。
実は私も色合いの不自然な写真を色の調整をせずにそのままフォトシーナリー化したようなものなら、デフォルトのランドクラスのほうがいいと思ったりしています。
そこで、さらに色を修正して周囲となじむように調整してみました。
この状態でもう一度Twitterでアンケートしてみるとこのような結果になりました。
これならフォトシーナリーはあった方が良いという方がかなり多くなりました。
総投票数も違いますし、まだデフォルトシーナリーのほうが良いという方もいるので何とも言えない部分もありますが、色を調整したうえでフォトシーナリーを付属させる方向で考えたいと思っています。
空港敷地がいまいちはっきりせずもっと解像度が欲しいな、と感じました。
国土地理院の空中写真はHPからダウンロードできる画像は400dpiの画像なのですが、高解像度の1200dpiの画像が有料で販売されています。
そこで、高解像度版の画像データを購入してしまいました。
2枚の画像を購入したのですが、CDR1枚に1枚ずつ収録されたものが届きました。
この画像データ、13000px × 12008pxの約1億5千万画素の非圧縮TIFF形式で1枚当たり約450MBもあるとんでもない画質のものでした。
当初は低解像度のフォトシーナリーの上に空港敷地の部分だけ高解像度のフォトシーナリーを重ねて使えないかと思って試してみたのですが、なんともうまくいきませんでした。
実際にやってみると重なっている部分は高解像度のフォトシーナリーが表示されたり、低解像度のフォトシーナリーが表示されたりといった具合になって、常に高解像度の方を表示させるというのがどうしてもできませんでした。
いろいろと考えた結果、高解像度の航空写真を入手した部分は前に作った低解像度写真ベースのフォトシーナリーの大部分をカバーしていたので、周囲の部分は低解像度版の画像を拡大したものを使用して1枚の高解像度の画像を作ってフォトシーナリー化することにしました。
下の画像で赤く色づけした部分が高解像度版、青い部分が低解像度版の範囲になります。
ただ、これだと低解像度の部分は無駄に大容量になってしまいますので、左上の部分や右下の部分をマスクして、できるだけ高解像度写真ベースの部分だけにした方がいいかな、と思ったりしています。
こちらの高解像度の画像をフォトシーナリー化してこのようになりました。
前の画像とは色合いが変わっていますが、FSX/P3Dの周囲のシーナリーと同じような色合いにすると、少しくすんだ感じの色合いになってしまうため、もう少し自然な色に調整したつもりなのですが、いかかでしょう?
色合いについてはまだ悩んでいたりします。
変わったといえば変わっているのですが、効果は微妙な気がしたりしています。
トップダウンの視点だとそれなりに解像度がアップしたのがわかるのですが、アプローチ時のような斜めから見下ろす視点ではあまりわからなくなってしまうような気がします。
滑走路16側は少し草地部分の模様が見えていて高解像度の恩恵があるように感じます。
ただ、FSX/P3Dは少し離れたところのフォトシーナリーは解像度を落として表示するようになっていることもあり、効果は限定的という気がしたりします。
設定でもう少し何とかなったりするんでしょうか?
現在季節は一つのみにもかかわらずBGLファイルが280MBほどあり、四季の画像をフォトシーナリー化するとかなり巨大なサイズになることが予想されますので、効果を考慮したうえもう少し解像度を落とすことも考えています。
懸案事項として、春や夏はある程度周囲となじむ色合いにできたと思いますが、秋冬は難しそうだな、と思っていますが、今後秋冬についても作っていく予定です。
あと、せっかくフォトシーナリー作ったら、地形のメッシュを作ったり、Autogenを配置したりといったことも考えたいと思っています。
メッシュを作るとさらにデータ容量が大きくなったり、Autogenは建物の部分すべてに配置するとなると結構手間がかかりそう、といった懸念がありますが、引き続き建物などを作りつつ検討していきたいと思っています。
こんにちは。
フォトシーナリーの容量の問題ですが、私は少々の画質劣化は我慢した上で、CompressionQualityを90~80にして作っています。80だと原画の画像によっては出来上がりのBGLファイルは原画の1/10ほどの容量になります。
FS内で地表を見た感じではほとんど無圧縮のものと変わらない感じで、BMP画像とJPG画像の違いくらいといったところでしょうか。
四季のフォトシーナリー作りは私もひとつの「夢」なのですが、夏や秋の原画から処理して作る場合、冬が比較的作りやすいと感じました。それでもこの「二季」を作るのは大変で、地元のごく一部の地域だけ作って、あとは挫折しています(>_<)
木下さん
こんばんは。
CompressionQualityはある程度下げても大丈夫そうですね。
CompressionQualityの値やLODなども変更してみて調整してみる予定です。
冬のフォトシーナリーは雪の地域だと画像を作るのが大変そうですよね。
幸い鹿児島は雪はないので、ある程度色調を補正すれば何とかなるんじゃないかと思ったりしています。