秋田空港は山の中というほどでもありませんが、少し高台になったところに位置しています。
なので、地形のメッシュのことも考えたほうがいいかな、と思っていました。
JAXAの30mメッシュの全世界標高データが無償公開されていることを過去のブログに書来ましたが、今回これを試してみることにしました。
ただ、このデータを利用してFSX用シーナリーを作って公開する場合、利用規約上OKかどうか、いまいち判断できずにいました。
そこで、このような配布が可能かどうか、メールで問い合わせてみました。
メールの回答によると、データを無加工で再配布することはNGですが、何等かの加工をしたものの配布は問題ないとのことです。
ちなみに商用目的の配布も許諾されているようです。
なので、原初データの著作権を明示すればFSX用シーナリーとして配布することは特に問題ないようです。
ついでに、メールには以下のようなことも書かれていました。
また、当方においてAW3D30のような衛星プロダクトを活用した利用事例を収集しています。お差し支えのない範囲で、製品紹介のホームページやパンフレット等、詳細情報をご共有頂けますと同様のサービス継続のモチベーションにつながります。
このデータをもとにFSX用シーナリーなどを製作・公開する場合は、メールで一報入れておくと良いかもしれません。
というわけで、FSX用シーナリーに変換して試してみたので、デフォルトシーナリー、Japan Terrain Mesh Sceneryと比較してみました。
デフォルトシーナリーでは高台がほとんどない状態になっていますが、高台が再現されています。
秋田から少し北へ行って、山岳地帯で比較すると次のようになります。
画像を比較する際は、ブラウザで別々のタブに表示してタブを切り替えると違いがわかりやすいです。
Japan Terrain Mesh Sceneryとの比較では、元のデータが違うので、地形の起伏に違いはありますが、メッシュの解像度が近いだけに、起伏の細かさなどは似たり寄ったりという気もします。
別の山岳地帯での比較がこちら。
この付近はJAXAのALOSのデータが少し山の高さが高くなっているように感じます。
JAXAのALOSのデータでは画像左側の筋がくっきりと出ています。
解像度がJapan Terrain Mesh Sceneryとあまり変わらないのと、過去には10mメッシュのFSX用シーナリーが配布されていたこともあるようなので、需要は微妙な気もしますが、せっかく作ったことですし、FSX用シーナリーとして配布して問題ないこともわかりましたので、公開することにしました。
なお、このシーナリーはFSX SDKを使って製作されていますが、P3Dでも特に問題はないようです。
シーナリーライブラリでは空港などの個別のシーナリーより優先度を低くしておいたほうが無難かと思います。