先日JAXAの30mメッシュシーナリーを公開しましたが、ついでに秋田空港周辺で10mメッシュシーナリーを試してみました。

10mメッシュの標高データは国土地理院のものを使用しています。
5mメッシュも試してみようかと思ったのですが、秋田空港の周辺は5mメッシュのデータがない部分もあり、また、空港敷地内も一部データがない状態だったので、5mメッシュの使用はあきらめました。

10mメッシュをFSXのシーナリーに変換して、読み込んでみたのですが、少し問題が発生しました。

一つ目の問題がこちら。

川などの水の部分がやたらと盛り上がってしまう個所が発生します。
天井川などと呼ばれている現象です。

これは、デフォルトシーナリーのWater Polyの高さがメッシュデータの高さとずれているために発生します。

これについては、ADEでWater Polyを削除の上、新たなWater Polyを正しい高度で作成しなおすことで解消できました。

この画像の部分は、航空写真に合わせてWater Polyを作っているので、もともとのものとは少し位置や形が変わっています。

川などの広範囲にわたって天井川が発生していると修正が難しいかと思いますが、幸い秋田空港周辺では上の画像のような小さな範囲のものがいくつかある程度でしたので、空港周辺で気になる部分は修正しました。

ただし、この状態で、メッシュの設定を下げると次の画像のようになってしまいます。

水面がデコボコになってしまいますが、天井川よりはマシかと思いますし、これが気になる方は設定を上げて使用してもらえばいいかな、と思っています。

次の問題点がこちらです。

空港敷地周辺に断崖絶壁ができてしまいます。

これの原因の一つが、FSXデフォルトの空港敷地が実際より大きくなっているため、本来空港敷地の外で低くなっているはずの部分が空港敷地と同じ高さになっているものと思われます。

そこで、空港の敷地を実際の秋田空港に合わせて作り直してみました。

かなりマシにはなりましたが、まだ周囲に不自然な段差が残っています。

メッシュのデータにも誤差があったり、実際の空港の敷地も平坦ではなかったりしますので、この程度の段差は残ってしまうようです。
FSXの空港の高度が正しくないんじゃないか、という気もします。

これについては、さらに空港敷地周辺の地形を微調整してみました。

これで、段差はほとんど気にならないレベルになったんじゃないでしょうか。
敷地の緑色の部分が敷地からはみ出して不自然になっている部分がありますが、これは簡単に修正できると見込んでいます。

この程度まで修正できれば、実使用に耐えられるんじゃないかと思いますので、秋田空港には10mメッシュを含んだ形で公開しようかと考えています。
そうなると、国土地理院に申請しておかないといけないですね。

あと、10mメッシュを導入することで、もう一点気になるところがあるのですが、次の画像のように、道路がやたらとデコボコになってしまう部分があります。

これについても、メッシュデータの誤差や、道路の位置の誤差が影響しているものと思われます。
本来道路はもう少し平坦な場所を通っているはずですよね。

これを修正しようとすると、かなり大変なんじゃないかと考えていますので、これについては目をつぶるしかないかな、と思っています。

どうしても気になるなら、道路は削除してしまったほうがいいかもしれません。

なお、天井川をすべて修正するのが大変になるため、10mメッシュは空港周辺のある程度狭い範囲に限定しようかと思っています。
必要であれば、別途30mメッシュも併用してもらうようにしようかと思っています。
空港周辺の目立つ部分だけ修正すればいいような気もしますが。。

最後に、デフォルトシーナリーと30mメッシュと10mメッシュを比較してみます。

まずデフォルトシーナリー。

続いて30mメッシュ。

最後に10mメッシュ。

デフォルトシーナリーと比べると、明らかに違いますが、10mと30mの違いはやや微妙なようにも思いますが、もうここまでできていますので、今回は10mメッシュを使用予定です。
道路のデコボコは30mだとほとんど気にならないような気もしたりしますが。

なお、建物については現在管制塔の東側のエリアを製作中です。

こちらについては引き続き製作を続けていきます。

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