先日Aerowinxの747シミュレータ、Precision Simulator 10(PSX)を購入しました。

前バージョン(PS1)のころから存在は知っていて、非常にリアリティが高く人気があったようなのですが、価格がまあまあ高い上にDOSプログラムで、さらに風景はほぼ無いに等しいほど質素なので、全く買おうという気にはなりませんでした。

このPS1が一新されて新しいバージョンになってリリースされ、YouTubeで非常にリアルに動くPSXのコクピットの動画に驚いたりしたのですが、質素な風景や価格の高いことなどはそのままで、FSX/P3Dのアドオンで十分かなぁ、などと思ったりしていたのですが、最近になって再度興味が出てきて、ついに購入に至りました。

ちなみにこのPSX、ダウンロード販売などはやっていないようで、私はTransair Flight Equipment というイギリスのショップから直輸入しました。
夜に発注して、ちょうどそのころイギリスは昼間だったこともあってか、発注してから1時間もしないうちに「電話番号が必要だから教えてくれ」といったメールが来たりして、返信するとその日のうちに発送されたようで、非常にレスポンスはよいと感じました。

商品受け取り時に税金などの支払いがあったりして、これらも含めると現在のレートで38000~39000円の間くらいの金額がかかりました。
ちょっと気軽に買える値段ではないですよね。

届いたのはこちらのDVD1枚だけです。

使ってみた感想ですが、ソフトの操作方法は特に扱いづらいようなこともなく、しばらく使ってみればマニュアルは見なくてもある程度直感的にわかる印象です。
もちろんUIは英語ですが。

コントローラーの軸やボタンの割り当てさえやってしまえば、PMDG747の経験があれば、PMDG機でやっていたようなことはそのままPSXで再現できるんじゃないかと思います。

実際にPSXでフライトした様子をYouTubeにアップしてみました。

風景はやはりかなり質素で、滑走路の照明が点で表示されるのみ、あとは、空のグラデーションで一応外の景色からバンク角が判断できたり、時刻によって明るさが変わる程度の物しかありません。
しかもこの滑走路がかなり近づかないと表示されないようで、常に低視程でのILSアプローチの訓練をしているような感じです。
ILSの設置されていない滑走路への着陸はかなり困難なのではないかと思われます。

一方風景が質素なだけに動作は非常に軽く、常に60FPS前後のフレームレートが出ており、計器の動きは非常に滑らかでぬるぬると動きます。
CPUの使用率も低いので、後述するFSX/P3DやX-Planeと組み合わせて使用するような場合でも、軽快に動作するんじゃないかと思われます。

PMDG機より優れている点として、サーキットブレーカーやメンテナンスパネルなども動作します。

故障なども詳細に設定できるはずですが、ほとんど試していないので詳しくはわかりません。
故障についてはPMDG機も結構詳細に設定できますよね。
私が試した範囲だと、バンクしたまま接地してしまったときに、地面に接触したエンジンのみが故障したり、ハードランディングしたときに前輪のみが壊れたりといったことが発生しました。
この辺の挙動はFSX/P3Dアドオンだと再現が難しいかもしれないですね。

ただ、これらのサーキットブレーカーや故障については、素人のフライトシマーではなかなか手を付けられない部分かと思ったりします。

飛行特性については、実物がどういうものかわかりませんが、大型機特有の慣性の大きい特性が再現されているように感じました。
PMDG747はAerowinx PSXに比べると随分と慣性は小さい気がします。
慣性が大きいと、操縦桿を大きく操作してしまうと、操縦桿を中央に戻してもすぐに姿勢が止まらずしばらく直前の運動が続きますので、小さい操作で少しずつ操作するように心がける必要があります。
マニュアルでのコントロールはなかなか難しいです。

風景については相当に質素なのですが、これを解決する手段として、FSX/P3DまたはX-Planeを風景表示用に使用して、PSXと連動させる方法があるようです。
FSX/P3D・X-Planeとの連動にはそれぞれアドオンソフトを使用して連動させます。
Aerowinx PSXは空港の座標データがX-Planeと共通のものを使用しているらしく、FSX/P3DよりX-Planeのほうが相性が良いらしいとの話があるみたいです。

FSX/P3Dの場合は、VisualPSX Suite というソフトを使うのですが、こちらに付属しているツールでPSXの空港の座標をFSX/P3Dに合わせて修正して使用するようです。
こちらのVisualPSXですが、P3Dはv3までの対応で、v4には対応していないようです。
また、P3Dで使用した場合、PSXとP3Dで高度がずれていしまうため、VATSIMでフライトする場合は注意が必要との投稿を見つけたりしました。
このあたりについては試していないので、真偽のほどは不明です。

FSX/P3Dと接続するためのソフトは、WidePSX というものもあるようですが、こちらは有料のようです。
そのうちFSX/P3Dとの接続も試してみたいと思っています。

今回の記事は以上ですが、今後気が向いたらPSXのソフトの使い方とか、FSX/P3Dとの接続方法などについて書くかもしれません。
PSXについての情報って需要あるんでしょうか?

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